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「衛生管理者」について解説 総務人事職への転職で有利なのか?

勉強する男性
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しめさば

どこにでもいる、猫好きなおっさんです / 複数社で総務を担当してきた経験を、自分なりの視点で紹介していきます / 同じく総務を頑張っているけど今後に悩んでいる人、これから総務を目指したい人へ、少しでも役立つような情報を発信していきます / 居酒屋へ行ってメニューに「しめさば」があれば必ず注文します

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みなさん、こんにちは!
猫好き総務課長、しめさばです。

「総務 資格」と検索したら真っ先にヒットするのが、
この「衛生管理者」でという資格です。

周りでは
「会社から急に、衛生管理者の資格を取るように言われた」
なんて声を聞くこともあります。

また、総務人事への転職を目指す人の中には
転職が有利になるために「衛生管理者」の資格取得を目指している方もいるでしょう。

「興味があるけど、国家資格だから取得が難しそう…」
と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

今回は「衛生管理者」という資格について、皆さんにご紹介したいと思います。

 

「衛生管理者」とは

衛生管理者の役割

一般的に「衛生管理者」というこの資格は国家資格であり、
「衛生管理者免許」と呼ばれることもあります。

衛生管理者免許を持つ衛生管理者は、
衛生的で快適な職場環境を作るという役割を持っています。

会社で働く社員の皆さんの職場環境改善や、
より生産性を上げるような環境づくりを担う、大切な存在です。

 

試験勉強のテキストに載っているような言葉で言うと…

労働者の健康障害を衛生的観点から防止する

という役割を担っています。

 

なぜ会社から衛生管理者の資格取得を勧められることがあるのか

なぜ会社は、衛生管理者の資格取得を勧めてくるのでしょうか。

それは、業種に関わらず
働者が50人以上う事業所では必ず衛生管理者を選任しなければならない
「労働安全衛生法」という法律で定められているからです。

「事業場」って、なーに?

「事業場」とは、
同じ場所で関連する組織的な作業をできる場所の単位のことを言います。

同じ会社であっても、
いわゆる「支社」「支店」「店舗」それぞれが一つの事業場となります。

また、「衛生管理者」は事業場専属でなければならず、
他の事業場の衛生管理者と兼任はできません。

例えば60人の従業員がいる店舗を100ヶ所運営している会社では、
少なくとも100人の衛生管理者を選任しなければならないということです…

ただし、
「2名以上の衛生管理者を選任する場合で
 衛生管理者の中に労働衛生コンサルタントがいる場合は、
 1人は非専属でも問題ない」
という規程もありますが、ちょっと難しい話ですので、ここでは割愛…

 

ちなみに、
事業場の規模ごとに選任しなければならない衛生管理者の数は、下記の表のように変わります。

事業場の規模(労働者数) 衛生管理者の数
50人以上〜200人以下 1人
201人以上〜500人以下 2人
501人以上〜1,000人以下 3人
1,001人以上〜2,000人以下 4人
2,001人以上〜3,000人以下 5人
3,001人以上 6人
この「事業場規模による選任者数の違い」も試験に出るよ!

 

会社の規模が大きくなればなるほど、必要な衛生管理者の数は増えますので
会社としては、
なるべく多くの衛生管理者資格取得者を確保しておきたいと思うのは自明の理です。

また、これはすでに総務というお仕事を頑張っている方ならわかると思いますが
「事業場の労働者数が50人を超えるタイミング
 =衛生委員会の設置・産業医の専任…etc と複数の業務が発生するタイミング」でもあります。

 

「第一種衛生管理者」と「第二種衛生管理者」の違いは?

「第一種衛生管理者」と「第二種衛生管理者」の違いは、
管理できる業種の違い」です。

第一種衛生管理者は全ての業種が対応できますが、
第二種衛生管理者では対応できない業種があります。

第一種衛生管理者でないと対応できない業種は、以下の通りです。

医療業、建設業、農林水産業、鉱業、熱供給業、電気業、ガス業、水道業、運送業、自動車整備業、機械修理業、清掃業、製造業 etc...

一般的な業種、いわゆる
有害業務と関わりが少なく重大な健康被害が起こりにくい営業やデスクワーク中心の業種
「第二種衛生管理者」でOKです。

しめさばが所持しているのも「第二種衛生管理者免許」だよ!

 

管理者を選任しなかった場合、会社への罰則はあるの?

会社は、労働者が規程の人数を超えた時点で
しかるべき人数の衛生管理者を
14日以内に選任し、所轄の労働基準監督署へ報告しなければなりません。

※「しかるべき人数」=前述の表を参照

これを守らなかった場合、
労働安全衛生法第120条により、50万円以下の罰金に処する
という罰則が適用されます…!

 

衛生管理者を取得することが多い役職は?受験資格は?

一般的には、
会社の総務担当者や人事労務担当者が衛生管理者の資格を取得するケースが多いです。
また、代表的な受験資格は以下の通りです。

  1. 大学または高等専門学校(短大を含む)を卒業し、労働衛生の実務経験が1年以上ある。
  2. 高等学校を卒業し、労働衛生の実務経験が3年以上ある。
  3. 労働衛生の実務経験が10年以上ある。

つまり、誰でも受験できるわけではなく
学歴に応じた労働衛生の実務経験年数が定められているのです。

労働衛生に関する実務の証跡として、
受験する際には事業者証明書が必要です。
これは簡単に言うと「この人は●年以上労働衛生の実務を経験していますよ」ということを、
所属している会社の代表者名で証する書類になります。

社長や支店長の署名や捺印が必要な書類だよ!
詳しくは「労働衛生技術試験協会」のHPをチェックしてね!

 

「衛生管理者」の資格は総務人事職への転職で有利なのか

今回のブログタイトルにもある、
「衛生管理者の資格は総務人事職への転職へ有利か」どうか、
先に結論を言いましょう。

結論:有利だが、自身が受験資格を満たしているかは要確認

規模が大きな企業や成長性のある企業から見れば、衛生管理者の資格をすでに取得している人材は
とても魅力的です。

また、実務経験を伴っていることの証にもなりますので
労働衛生活動における即戦力として、重宝されることでしょう。

しかし
「これまで全く労働衛生活動をやったことがないけど、この資格を取りたい!」
というのは少し難しいかもしれません。

 

総務や人事でないと、「衛生管理者」の資格取得はできないのか?

じゃあ、総務や人事をすでにやったことがある人じゃないと、試験は受けられないの?

実は、そうでもないんです。

あくまで受験資格は「学歴に応じた労働衛生の実務経験年数」であって、
職種や部署を指定しているものではありません。

例えばバックオフィスで働いていない場合でも
「会社の衛生委員会メンバーとして活動した」というのも、立派な労働衛生の実務経験年数です。

職場環境の改善活動に携わっていれば、それもきっと労働衛生の実務経験年数になります。

ハードルとなるのは、会社が「事業者証明書」を書いてくれるかですが
会社のために、自身のスキルのために、
「合格を目指したい」と言って嫌な顔をする会社は少ないでしょう。

少なくとも多くの会社は、衛生管理者の資格取得者が増えることに対してポジティブなはずです!

アピール頑張って!

 

衛生管理者の試験について

いつ・どこで受験できるのか

衛生管理者の資格を取得するには、
「公益財団法人安全衛生技術試験協会」の行う国家試験に合格する必要があります。

試験は、全国7ブロックの安全衛生技術センターで、月3回程度行なわれます。

詳しい試験日や受験場所、申し込み方法については、
必ずご自身で「公益財団法人 安全衛生技術試験協会」 のHPをご確認ください。

安全衛生技術試験協会 試験情報ページ

だいたい試験2週間前までに申し込みをして、受験しにいくイメージだよ

 

試験の難易度・合格率は?

実際に資格取得したからこそ正直に言いますが、
試験は決して簡単ではありません。。。

しっかりと内容を理解して、要点を暗記して臨まないと一発合格は難しいでしょう。

また、合格基準にはいわゆる「足切り」があり、
範囲ごとの得点が40%以上で、かつその合計が60%以上となっています。

「この範囲は苦手だから、捨てよう」というのはNGですね。
労働衛生をまんべんなく理解することが大切になります。

また、令和4年度の合格率ですが
第一種衛生管理者が45.8%
第二種衛生管理者が51.4%となっています。

出典
安全衛生技術試験協会 試験実施統計

決して難関資格ではありませんが、高い合格率でもありません。
この数値からも、しっかりと勉強した上で臨む必要があることがわかるでしょう。

 

資格の更新はあるの?

衛生管理者の資格には、再受験や更新はありません。
一度取得すれば、半永久的に有効な国家資格です。

 

独学でのチャレンジは可能?

結論から言うと、可能です

書店に行けば、衛生管理者に関する書籍は膨大な種類が並んでおり、
自身に合ったテキストを見つけ、計画的に勉強すれば、決して難しいことはないでしょう。

しかし私しめさばは、自分の経験からも
通信教育など外部カリキュラムに頼ることをオススメします。

しめさばが取得した際は、
会社の都合で、かなり急ピッチで資格を取得する必要がありました。

また、これは個人的な意見になりますが、
普段の業務では聞きなれない法令の名前やキーワードが多く、
独学では効率的な勉強がかなり難しいと判断しました。

そこでしめさばは、通信講座の「衛生管理者試験講座」を受講し
見事短期間で、第二種衛生管理者試験に一発合格することができました!

 

しめさばが通信講座「アガルート」での取得をお勧めする理由

通信講座「アガルート」の資格取得と聞くと、
司法試験や公務員試験などの超難関資格を取り扱っているイメージですが、
衛生管理者試験やFPなどビジネス資格の講座も豊富なんです!

試験によく出る要点をわかりやすくまとめた
「オリジナルテキスト」も勿論良いのですが

動画視聴が中心の「オンライン講座」で、
場所・時間を問わず、無駄なく受講できるのが何より良かった!

朝と夜の通勤電車や家事の合間など、
スキマ時間も有効活用できるオンライン講座
で効率的に勉強することができました。

 

まずは無料体験をオススメ

でもやはり相性は人それぞれですので、まずはアガルートの無料体験をオススメします。

講義動画とテキストの一部を実際に見ることができます。
無料体験の講義動画は50分もあるので、
この勉強法が自分にあっているかどうかを試すには十分すぎるボリュームです。

しめさばも最初は無料体験を受けてみて、
これならスキマ時間で勉強できそう!」と思い、申し込みをして合格することができました。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は「衛生管理者」という資格について解説させていただきました。

「衛生管理者」は国家資格であり、決して簡単な試験ではありませんが
合格してしまえば一生役立つ資格であることは間違いありません。

また規模が大きな企業や成長性のある企業から見れば、
衛生管理者の資格をすでに取得している人材はとても魅力的です。

実務経験を伴っていることの証にもなりますので
労働衛生活動における即戦力として、重宝されるのは間違いありません。

ぜひご自身に合った学習方法を見つけて、チャレンジしてみて欲しいと思います!

ご相談、ご質問はお問い合わせフォームからも受け付けていますので、
気になることがあれば、ぜひご質問ください。

何かみなさまのお役に立てれば、幸いです。

総務への転職を目指すなら、まずは通信講座で衛生管理者の資格を取得しよう!
しめさばオススメの通信講座はこちら
衛生管理者の通信講座・アガルートアカデミー

それではまた次回のブログで!
(^^)/

  • この記事を書いた人
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しめさば

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