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熱中症の朝礼、何を話せばいい?
暑くなってくると、朝礼で熱中症について話す機会が増えてきます。
「水分補給をしましょう」
「無理をしないようにしましょう」
このあたりは定番です。
もちろん、間違いではありません。
ただ、毎年同じような話になりやすいですし、聞いている側も「はいはい、いつもの話ね」と流してしまうことがあります。
とはいえ、熱中症は軽く見ていいものではありません。
外で作業する人だけでなく、通勤中や屋内でも体調を崩すことがあります。
特に職場では、本人が無理をしてしまったり、周りが気づきにくかったりすることもあります。
この記事では、職場の朝礼で使いやすい熱中症の話題を、総務・バックオフィス目線で整理してみます。
なお、梅雨時期の朝礼ネタについては、別記事でまとめています。
雨の日の転倒や湿気による体調不良などを話したい場合は、こちらも参考になると思います。
熱中症の朝礼ネタで伝えたいポイント
水分補給は「のどが渇く前」が基本
熱中症対策でまず話しやすいのは、水分補給です。
ただ、「水分を取りましょう」だけだと少し弱いです。
朝礼で話すなら、
- のどが渇く前に飲む
- こまめに飲む
- 汗をかく日は塩分補給も意識する
このくらいまで言えると、少し具体的になります。
仕事中は、集中していると水分補給を忘れがちです。
特に忙しい日ほど、気づいたら午前中ほとんど飲んでいない、ということもあります。
大げさに言う必要はありませんが、
「手元に飲み物を置いておく」
「休憩のタイミングで一口飲む」
くらいの声かけでも、意識は変わると思います。
暑さ指数(WBGT)を意識する
熱中症対策では、気温だけでなく暑さ指数を見ることも大事です。
暑さ指数、いわゆるWBGTは、気温だけでなく、湿度や日差しなどの熱環境も考慮した指標です。環境省の熱中症予防情報サイトでは、地域ごとの暑さ指数の実況値や予測値も確認できます。
朝礼で細かい数字まで説明する必要はありません。
ただ、
「今日は暑さ指数が高いので、いつもより休憩と水分補給を意識しましょう」
くらいに使えると、注意喚起としてはかなり自然です。
気温だけを見ると「そこまで暑くない」と感じる日でも、湿度が高いと体に負担がかかることがあります。
梅雨明け前後は、ここが意外と見落とされやすいです。
職場の安全衛生に関わる話は、総務やバックオフィスでも避けて通れない場面があります。
衛生管理者が総務に必要かどうかについては、こちらの記事でも整理しています。
無理をしない・させない空気を作る
熱中症対策で大事なのは、本人の注意だけではありません。
職場全体で、
「少し変だなと思ったら早めに言える」
空気を作ることも大事です。
体調が悪くても、忙しいとつい我慢してしまう人はいます。
特に責任感が強い人ほど、無理をしがちです。
朝礼では、
「少しでも違和感があれば、早めに周りへ声をかけてください」
と伝えるだけでも意味があります。
「倒れるまで頑張る」は、仕事ではなく事故に近いです。
ここは、少し冷静に伝えたいところです。
屋内でも熱中症に注意する
熱中症というと、屋外作業のイメージが強いかもしれません。
ただ、屋内でも注意は必要です。
空調が効きにくい場所、倉庫、会議室、窓際、サーバールーム周辺など、場所によって暑さは違います。
また、外回りから戻ってきた直後や、通勤後も体に熱がこもっていることがあります。
朝礼では、
「屋内だから大丈夫、とは考えすぎない」
くらいの一言を入れておくと、現実的です。
そのまま使える熱中症の朝礼スピーチ例
ここからは、実際に朝礼で使える例文です。
長すぎると聞いている側も疲れるので、1分前後で話せるくらいにしています。
暑い日が増えてきました。
この時期は、屋外だけでなく、通勤中や屋内でも熱中症に注意が必要です。
特に湿度が高い日は、気温以上に体に負担がかかることがあります。
のどが渇いてからではなく、早めに水分を取ることを意識してください。
また、少しでも体調に違和感がある場合は、無理をせず早めに周りへ声をかけてください。
熱中症対策は、一人ひとりの注意も大事ですが、職場全体で声をかけやすい雰囲気を作ることも大事です。
今日も無理をしすぎず、こまめな水分補給と休憩を意識していきましょう。
このくらいであれば、堅すぎず、職場でも使いやすいと思います。
必要に応じて、自社の環境に合わせて言い換えると自然です。
総務目線で見ておきたい職場の熱中症対策
空調・換気・湿度の確認
総務目線でまず見ておきたいのは、空調や湿度です。
オフィス全体では問題なくても、場所によって暑さが違うことがあります。
窓際だけ暑い。
会議室が蒸しやすい。
空調の風が届きにくい場所がある。
こういう小さな違いが、体調不良につながることがあります。
全部を完璧に調整するのは難しいですが、まずは「暑い場所がないか」を見ておくだけでも違います。
休憩しやすい環境づくり
熱中症対策では、休憩も大事です。
ただ、職場によっては「休みづらい空気」があることもあります。
これは地味ですが、かなり大きいです。
厚生労働省の職場向け対策でも、暑熱状況の把握や休憩場所の整備、水分・塩分補給しやすい環境づくりなどが紹介されています。職場では、個人任せにしすぎず、休める環境を用意する視点も必要です。
総務としては、
- 休憩場所が暑すぎないか
- 飲み物を取りやすいか
- 体調不良を言い出しやすいか
このあたりを見ておくと良いと思います。
水分・塩分補給しやすい状態にする
熱中症対策は、本人の意識だけでは続きにくいです。
だからこそ、職場として水分や塩分を取りやすい状態にしておくことも大事です。
たとえば、
- ウォーターサーバーや自販機の状態を確認する
- 休憩室に飲み物を置きやすくする
- 外回りや現場対応が多い人に声をかける
このくらいでも、やらないよりはかなり違います。
職場によっては、塩分補給用のタブレットや経口補水液などを備えておくケースもあると思います。
ただ、体調や持病によって注意が必要な人もいるので、無理に全員へ勧めるというより、必要な人が使えるようにしておくくらいが現実的です。
体調不良を言いやすい雰囲気を作る
熱中症対策で一番難しいのは、実はここかもしれません。
備品を置くことはできます。
ポスターを貼ることもできます。
でも、体調が悪いときに本人が言い出せなければ、対策としては弱いです。
「少しでも変なら声をかけてください」
「無理しなくて大丈夫です」
こういう言葉が普段からある職場の方が、早めに気づきやすいです。
総務だけで全部を変えるのは難しいですが、朝礼や社内連絡で繰り返し伝えることはできます。
職場の安全衛生に関わる話は、総務やバックオフィスでも避けて通れない場面があります。
衛生管理者が総務に必要かどうかについては、こちらの記事でも整理しています。
職場にあると便利な熱中症対策グッズ
職場での熱中症対策は、声かけだけでなく「気づきやすい環境」を作ることも大事です。
たとえば、温湿度計やWBGT計を見える場所に置いておくと、
暑さを感覚だけで判断しにくくなります。
また、必要に応じて塩分補給タブレットや冷却タオルなどを備えておくと、
外回りや暑い場所で作業する人にも使いやすいと思います。
※体調や持病によって注意が必要な場合もあるため、食品・飲料系は無理に勧めるというより「必要な人が使えるようにしておく」くらいが現実的です。
① 温湿度計・WBGT計
職場で熱中症対策を考えるなら、温湿度計だけでなく、黒球付きのWBGT計があると判断しやすいです。
WBGTは気温だけでなく、湿度や輻射熱なども考慮した暑さの指標なので、感覚だけで「今日は大丈夫」と判断しにくくなります。
ただし、黒球付きのタイプは壁掛けしにくいものもあり、置き場所に少し困ることがあります。
常設するというより、朝や昼に気になる場所を測る、休憩室や入口付近で確認する、という使い方の方が現実的かもしれません。
② 塩分補給タブレット
外回りや暑い場所で作業する人がいる場合、備えておくと使いやすいです。
ただし、体調や持病によって合わない場合もあるため、必要な人が自分で判断して使える形がよいと思います。
うちの会社では、受付とオフィス内にカゴに盛って用意しています。
社員もお客様もどうぞーって感じで。
(大した消耗品費でもないですし…)
③ 冷却タオル
通勤後や外出後に体を冷やしたいときに使いやすいです。
個人用としても職場用としても導入しやすい備品です。
オフィスの備品にするなら、衛生面も考えてこのように「消耗品タイプ」にするのがいいですね!
こうした職場環境の小さな調整も、総務の大事な仕事の一つだと思います。
総務の役割については、こちらの記事でも整理しています。
→総務の仕事は本当に必要?意味ないと言われる理由と現場のリアルを解説
熱中症対策は「気合い」ではなく仕組みで考える
熱中症対策は、気合いで乗り切るものではありません。
「暑いけど頑張ろう」
だけでは、正直あまり対策になりません。
大事なのは、
- 暑さを見える化する
- 水分を取りやすくする
- 休憩しやすくする
- 体調不良を言いやすくする
こういう仕組みを少しずつ整えることだと思います。
特に総務やバックオフィスは、職場全体の小さな不便に気づきやすい立場です。
完璧な対策は難しくても、気づいたところから整えるだけで、職場の安心感は変わります。
梅雨明け前から準備しておくと楽です
熱中症対策は、真夏になってから慌てるより、少し早めに準備しておく方が楽です。
梅雨の時期から湿度は高くなりますし、急に暑くなる日もあります。
朝礼ネタとしても、6月〜7月に使いやすいテーマです。
前回の梅雨の朝礼ネタとあわせて、季節ごとの注意喚起として用意しておくと、総務としてもかなり助かります。
職場の安全や体調管理は、派手な仕事ではありません。
それでも、何も起きない状態を作るには、こういう小さな準備が効いてきます。
無理なくできるところから、少しずつ整えていきましょう。




