取引先からお土産をいただいた。
来客対応が無事に終わった。年末にお歳暮が届いた。
そんなとき、
「お礼のメール、どう書けばいいんだろう」と手が止まったことはないでしょうか。
総務の仕事をしていると、
お礼のメールを書く機会がとても多くあります。
来客、お土産、贈答品、ちょっとした手配への感謝。
毎回ゼロから考えていると時間がかかるので、
私は場面ごとに「型」を決めて書いています。
この記事では、総務が実際によく使っているお礼メールの型を、
そのまま使える例文つきでまとめました。
Contents
先に結論|お礼メールは「3つの要素」でできている
場面が違っても、お礼メールの中身はほぼ同じです。
- 何に対するお礼か(具体的に)
- 受け取ってどうだったか(ひと言の感想・状況)
- これからのこと(今後ともよろしく、次回の予定など)
この3つが入っていれば、短くても失礼にはなりません。
逆に、「ありがとうございました」だけで終わると、
何に対するお礼なのかが伝わらず、定型文のように見えてしまいます。
送るタイミングは、原則その日のうち。
遅くとも翌営業日の午前中までに送ると、
「きちんとした会社だな」という印象が残ります。
「お心遣い」と「お気遣い」、どちらを使う?
お礼メールでいちばん迷うのがここだと思います。
一般的には、次のように使い分けられることが多いです。
- お心遣い:相手が自分のために心を配ってくれたこと。品物やお金をいただいたときにも使える
- お気遣い:相手が気にかけてくれたこと。言葉や行動での配慮に対して使うことが多い
たとえば、
- お土産・お歳暮をいただいた →「お心遣いいただき、ありがとうございます」
- 体調を気にかけてもらった →「お気遣いいただき、ありがとうございます」
どちらも目上の方に使って問題ない言葉です。
迷ったときは、品物が絡むなら「お心遣い」と覚えておくと、ほぼ外しません。
場面別|そのまま使えるお礼メールの例文
例文1|来社時にお土産をいただいたとき
件名:本日のご来社の御礼
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様 いつも大変お世話になっております。 株式会社△△ 総務部の□□です。 本日はお忙しいところ、弊社までお越しいただき 誠にありがとうございました。 また、お心遣いの品までいただき、恐縮しております。 さっそく部署の皆でおいしくいただきました。 本日お打ち合わせした件につきましては、 〇日までに改めてご連絡いたします。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ポイント
- 食べ物なら「皆でおいしくいただきました」のように、受け取ったあとの様子をひと言入れると、定型文っぽさが消えます
- まだ開けていないなら「皆でいただきます」でかまいません
- お土産のお礼だけで1通にせず、来社のお礼とまとめるのが自然です
例文2|来客対応が終わったあと(お土産なし)
件名:本日の御礼
株式会社〇〇 〇〇様 いつもお世話になっております。 株式会社△△の□□です。 本日はお足元の悪い中、 弊社までお越しいただきありがとうございました。 〇〇の件について直接お話を伺えたことで、 社内でも具体的に検討を進められそうです。 いただいた資料は、関係部署にも共有いたしました。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
ポイント
- 「お足元の悪い中」は雨や雪の日だけ使います。晴れの日なら「お忙しいところ」に
- 「〇〇の件について〜」のように、その日の中身に触れる1文があるだけで、相手の記憶に残るメールになります
例文3|お歳暮・お中元が届いたとき
件名:お歳暮の御礼
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様 拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、このたびは結構なお品をお贈りいただき、 誠にありがとうございました。 いつも変わらぬお心遣いに、心より感謝申し上げます。 社員一同で、ありがたく頂戴いたします。 寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛ください。 まずはメールにて御礼申し上げます。 敬具
ポイント
- お歳暮・お中元のお礼は、本来は手紙(はがき)が正式とされています。メールで送る場合は「まずはメールにて御礼申し上げます」と添えると丁寧です
- 時候の挨拶は、11月なら「晩秋の候」、12月なら「師走の候」など、届いた時期に合わせます
- 会社によっては、贈答品の受け取り自体を辞退する方針の場合があります。お礼を送る前に、自社の贈答ルールを確認してください
例文4|社内の人にちょっとした手配をしてもらったとき
〇〇さん 先ほどは、急ぎの〇〇の手配をありがとうございました。 おかげで、午後の来客に間に合いました。 また何かあれば、こちらも協力しますので声をかけてください。
ポイント
- 社内のお礼は、短くていいので「おかげで何がどうなったか」を書きます
- 総務は「やってもらう側」より「やる側」になることが多い部署ですが、だからこそ、やってもらったときのお礼は意識して返すようにしています
総務目線で見る、お礼メールの注意点
宛名の人と、お礼を書く人がずれやすい
お歳暮や来客のお土産は、会社宛て・部署宛てに届くことがよくあります。
このとき、「誰がお礼を送るのか」が決まっていないと、
誰も送らないか、複数の人が送ってしまうことが起きます。
総務としては、次のどちらかに決めておくのがおすすめです。
- 宛名の担当者がいる場合 → その担当者が送る(総務は受け取った事実を伝えるだけ)
- 会社宛て・宛名が曖昧な場合 → 総務がまとめて送る
お礼の担当を先に決めておくだけで、「送り忘れ」と「二重送信」がなくなります。
参考までに、私の職場での運用も紹介します。
これまでいくつかの会社で総務をしてきましたが、
贈答品の扱いは会社ごとに色があり、どれが正解とは一概に言えません。
今の職場では、次のようにしています。
- 届いた贈答品は、共有のExcelブックに随時記録する(各部署の責任者がいつでも見られる状態にしておく)
- お礼は、宛名にかかわらず一律で社長名で出す
上で紹介した「担当者が送るか、総務が送るか」とは別の、
「誰が送るかで迷わない」やり方です。
一覧があるので、何が・いつ・どこから届いたかを各部署がすぐに確認できます。
お礼の名義も決まっているので、送り忘れも二重送信も起きにくい。
スピードと確実さを優先した形だと思っています。
「取り急ぎ」は、目上の相手には使い方に注意
「取り急ぎお礼まで」は便利な言葉ですが、相手によっては「急いで済ませた」と受け取られることがあります。
社外の目上の方には、
- 「まずはメールにて御礼申し上げます」
- 「略儀ながらメールにて失礼いたします」
のほうが無難です。
お礼メールに、別の用件を詰め込みすぎない
お礼のついでに、次回の依頼や確認事項を長々と書いてしまうことがあります。
お礼メールは、お礼が主役です。
用件がある場合は、最後に1〜2行で触れる程度にして、詳しい内容は別のメールに分けると、お礼の気持ちがきちんと伝わります。
まとめ|型があると、お礼は速く・丁寧になる
お礼メールは、
- 何に対するお礼か
- 受け取ってどうだったか
- これからのこと
の3つでできています。
場面ごとの型を持っておけば、毎回悩まずに、その日のうちに送れるようになります。
「お心遣い」と「お気遣い」で迷ったら、品物が絡むなら「お心遣い」。
この記事の例文は、そのままコピーして、宛名と中身を少し書き換えて使ってください。
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